こんにちは!慶應義塾大学発の学生団体、MORE FREE(モアフリー)です。
私たちは、地方女子の進学の選択肢を広げる活動をしています。
私たちMORE FREEの活動内容をはじめ、
・地方から上京した大学生のリアル
・お金の問題
など、不安を抱える学生さんに参考になる記事を発信しています✨
私たちMORE FREEは、今年3月末に空き家をリノベーションした女子学生限定シェアハウス「ハピネスト」のオープンを達成しました。
そしてこの度、そのシェアハウスの第2号を創りたく、クラウドファンディングをスタートいたします!
そこで今回は、「なぜ女子学生限定のシェアハウスが必要なのか」を中心に、私たちの想いをお伝え出来ればと思います。
クラウドファンディングはCAMPFIREで行います。
少しでも興味を持ってくれた方はこちらから!
学生限定シェアハウス「ハピネスト」とは?
「地域格差」「経済格差」「性別の壁」
これらの要因の掛け合わせにより、地方の女子が上京するのにはかなりハードルが高いのが現状です。
そこで、家賃や光熱費という「固定費」を下げ、女子が安心して安価に暮らせる場所を作ろうと立ち上がりました。
2024年3月末に第1号である「ハピネスト」をオープンし、現在運営中です。都内にありながら家賃+共益費が月4.1万円~という破格の安さを実現しています。
なぜ地方の「女子」にこだわるのか
親元を離れて暮らすにあたっての経済的な問題として、地域による収入格差があることはなんとなく想像がつきやすいと思います。しかしそれだけではなく、生物学的な「性別のちがい」も大きな障壁の1つになっています。
①住まい探しの条件
女性で1人暮らしとなると、オートロック、二階以上…などなど、条件を多く付けることが多いです。単に安く住める場所があればよいというわけではありません。しかし、条件を付ければ付けるほど家賃相場は跳ね上がってしまいます。
②安く住めるところや県人寮は男子専用のケースが多い
みなさんは県人寮を知っていますか。例えば、大阪から上京した人が住める大阪府民寮が東京にあります。立地の良さからすると、比較的料金が低いことが特徴です。さて、この県人寮ですが東京都に全39道府県分あるうちの、なんと17が男子専用なのです。
この他にも、私の大学には日吉寄宿舎という非常に低価格で入居できる学生寮があります。しかし残念ながらこちらも男子専用です。
女性は男性よりも安価に暮らせる機会や施設が少ないと分かります。
このように地域による格差のほかに、性別のちがいという要因が加わることにより地方×女性の経済的ハードルがより高くなってしまいます。
このような課題を解決するために創られたのが、上京応援シェアハウス、ハピネストです。
「ハピネスト」というネーミングは、地方から上京してハピネスト(ネスト=巣)で過ごし、ゆくゆくはハピネストを卒業していく(巣立っていく)というイメージでつけられました。
空き家を活用したり、リノベーションは自分たちで行ったりと工夫して、都内相場と比較してかなり安価な家賃設定を実現しました。
シェアハウス内の自治は入居学生+MORE FREEメンバーで行っています。
韓国料理パーティーを開くなど、ハウス内での生活が充実したものになるよう、運営メンバーが季節ごとに企画もしています!
入居祝いパーティーの様子(Instagramより)
またこのプロジェクトは、中古物件の再生・活用に取り組むスタートアップ企業(株)ヤモリと共同で進められています。(株)ヤモリ公式HP
物件所有や工事、金銭契約などのハード面はヤモリさんにお任せし、DIYやハウス内の自治、入居学生集めなどの役割を私たちMORE FREEが担っています。
ヤモリさんが協賛してくださった理由や詳細はこちらのnoteをぜひご覧ください。
(株)ヤモリ代表藤澤さんインタビュー
さてハピネストは、アイデアが生まれてから約1年の月日を経て、実際にオープンするに至りました。
その過程では特に、DIYや入居学生さん探しなどのフェーズで、多くの方に応援していただきました。本当に感謝しかありません。
また、著名な方に情報拡散していただいたり(Youtubeリンクはこちら)、何人もの友人が一緒にペンキを塗ってくれたりしました。
費用面に関しては、第1号では物件取得とリフォーム費、家具家電代の約900万円をヤモリさんにご負担いただき実現することができました。
しかし、オープンまでの道のりは決して易しいものではありませんでした。
第一号シェアハウスが出来るまでの壁
活動の中で私たちに立ちはだかる壁はたくさんありました。
①ハピネストのアイデアはあるが大家さんが見つからない!
空き家を活用したシェアハウスというアイデアはあっても、実際に大家さんとなってくれる空き家の所有者さんと出会うために、実は半年以上かかりました💦
空き家はインターネットに情報がないため、Googleマップの航空写真で空き家がありそうな町を見つけては、放課後訪ねてピンポンを押しまくるという…まさに足で稼ぐみたいなことを続けていました。(笑)
1人寂しく、知らない街で断られ続けるのでさすがに心が折れそうになることもありましたが(笑)、絶対にハピネストを実現することで救える人がいる!!という希望だけを頼りに継続していました。
②非営利で活動を続ける難しさ
MORE FREEは非営利で運営している学生団体です。しかし活動を続けるには道具代や雑費がかかります。これらは自分で捻出する必要があるため、大学の勉強とMORE FREE の活動をしながら、アルバイトで資金を稼ぐ……これらを全て成立させるのは、正直簡単なことではありません。
③受験は能力次第でしょ?
知り合いや友人、経営をされている方など色んな人にMORE FREEのビジョンや活動内容を語ってきた中で実感したのは、課題を認知してもらう難しさです。
多くの方は共感し活動を応援してくれるのですが、時折「受験なんて能力や頑張り次第でしょう」「私にはよくわからないけど頑張って」との声をいただくことがあります。
受験や進路は頑張り次第だと思っている方も一定数存在し、なかなか私たちが抱いている課題観が伝わらず、一生懸命プレゼンした帰り道に1人で涙を流すこともありました。(笑)
2025年度にハピネスト第2号をオープンしたい!!
現在すでに、実現に向けて動き始めています。
また年内にNPO法人化することも目標にしているのですが、NPO法人設立には数十万円かかります。
しかし、MORE FREEは基本的には利益なしで活動しているため、その費用を自分たちだけで工面することはかなり難しいというのが現状です。
そこで、クラウドファンディングで、今後MORE FREEが活動していくための資金をご支援いただければと思っています。
おわりに
地方女子学生専用のシェアハウスである、ハピネスト第一号の運営を通して、私たちはその必要性を再認識しました。
夢を諦めてしまう学生の助けになりたい。その一心で、私たちMORE FREEは活動しております。
経済的な理由から選択肢を奪われてしまう学生の力になれるよう、ご支援いただけますと嬉しいです。
【地方女子専用】空き家を使った学生シェアハウス 2軒目をオープンしたい!
クラウドファンディングやその他活動について、興味を持ってくださった方は、団体HPや各種SNSのDMを通じてぜひお声がけください!
noteでは今後も様々な情報を発信してまいりますので、次回の投稿もお楽しみに!
執筆 / 坂本(MORE FREE代表)・山川(ライター)
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