こんにちは!慶應義塾大学発の学生団体、MORE FREE(モアフリー)です。
私たちは、地方女子の進学の選択肢を広げる活動をしています。私たちMORE FREEの活動内容をはじめ、
・地方から上京した大学生のリアル
・お金の問題
など、不安を抱える学生さんに参考になる記事を発信しています✨
今回は、MORE FREEに協賛してくださっている株式会社ヤモリの代表取締役・藤澤正太郎さんに行ったインタビューを、記事にまとめました。
私たちMORE FREEは、2024年3月末に、地方女子の上京進学を応援するシェアハウス「ハピネスト」をオープンさせました。
使われていなかった空き家をフルリノベーションして生まれたこのシェアハウス。私たち学生だけでは出来ないことがたくさんあった中、ご協力くださったのが株式会社ヤモリです。
インタビューでは、なぜ私たちMORE FREEに協賛しようと思ったのかなどについて深堀りしていきます!
株式会社ヤモリのホームページはこちらからご覧いただけます。
シェアハウスに入居したい人だけではなく、今なにかやりたいことがある人にも非常に参考になるお話だと思いますので、是非ご覧ください!
——初めに、MORE FREEに協賛してくださることになった経緯をお願いします。
藤澤:
坂本さんがある時ヤモリオフィスに来て。話してくれたのは、このMORE FREEを設立した思いと、 (坂本)自身が感じている社会の課題。僕自身は、そういう課題があるっていうのを全く知らなかったんですよね。
地方の学生にとって東京に出てくるハードルって、家賃と言われればそうなのかもしれない。けど例えば、勉強ができない、教育の底上げが必要だ、っていう方に考えが向くと思うんですよ。
だけどそうじゃなくて、勉強ができて、大学も受験できるんだけど、そもそも住む環境がない。「 実はそういう課題あるんだ」っていう気付きがあった。それで、その課題に対して、何か必死にやろうとしている坂本さんの説明はすごく心に響きました。
——ですが、突然尋ねてきた女子大生のアイデアに本当に協力してくださるなんて、正直驚きました。
藤澤:
たしかにそう思うかもね(笑)でも実は、こうやって誰かにお願いして回るのって、僕も同じ立場だったんですよ。
ずっと「こういうことを変えたいから、こういうことがしたいです」っていろんな人にお願いして、みんなに「それって可能性あるの?」「よくわからない。本当にそんな課題あるの?」って断られ続けて、それでも誰か1人が応援してくれる、みたいな。
だからそういう「やりたいこと」っていうのは、今回ヤモリがMORE FREEに協力したみたいに周りが応援してくれたり、メンバーが増えたりみたいなことがあって、初めて形になるものなんだよね。今の立場の僕にお願いがあったら、何か自分ができる範囲のことで力になりたいなって思っていて。
最初は、100%やれるかはわからないけど、やれそうだなっていう感覚はあって、じゃあやってみようっていう感じでしたね。
——「なぜ」というところを深堀りすると?
藤澤 :
なぜっていうのは、やっぱり、社会的に意味があると思った。
坂本さんと同じような環境にいた、同じような問題を抱えている学生が、「 東京で挑戦する」とか「大学に行く」ってことがこの活動で実現するのであれば、やる意味はすごくある。
社会的に意義のある活動であるし、坂本さん含む学生団体のメンバーが本気でやろうとしているっていう想いが伝わってきたから。
——シェアハウスの物件は、元々かなり老朽化していましたよね。それに、新学期が始まる前にオープンしたいということで、かなり前倒しで進める形になりました。
藤澤 :
いやー、間に合ってよかったですね(笑)
——そうですね(笑)色々と無茶なことを聞いていただき、ありがとうございました。オープンした感想は?
藤澤:
「空き家もしっかりリフォームすれば、こういう風な空間にちゃんとなるな」っていうことですね。こうなるなってイメージはあったんだけども、やっぱりちゃんとやればできるんだな、と。1つ、今のヤモリメンバーとしても、僕にとっても、やってきた活動の自信になった。
あとは、 今回(ヤモリとしては)シェアハウスって初めてだったんで。
みんなで色々ディスカッションをしながら、デザインを考えに考えて、こういうのがいいんじゃないかってやってみましたね。
色んな意味で、点数はまだまだ80点ぐらいだと思っています。
だから、これで次に繋がる良い勉強になったっていうか。
僕自身も、やってみて感覚としてわかった。良いのも悪いのも含めて、こうすればこんな風になるんだ、と。ヤモリにとっても、新しい挑戦ができたかなと思います。
——このハピネストを運営するにあたって、ヤモリさんのメリットがあれば教えてください。
藤澤 :
明確なメリットは2つあります。
1つは学生と一緒にやれる、ということ。今回MORE FREEと繋いでくれたのはインターン生なんです。
僕は、学生とこういうことを一緒にやるっていうことにすごく意味があると思っています。
社会人になって、会社をやっている中で、思いだけじゃできない難しさがある。お金の面もそうだし、社会の色んな仕組みを理解しなきゃいけないことももちろんそうだけど、それは置いといて。
何より大事なのは、こういうことしたいっていう純粋な思い。そして行動力。そういう意味でいくと、それを持っているのは学生だと思うんですよね。
そういった学生とプロジェクトを一緒にやる、インターンシップとして一緒に仕事できる、みたいなこと自体にものすごい価値を感じていて。僕らも学生に対して、何かしらの価値を提供して応援するような会社にならなきゃいけない。
学生からエネルギーや、刺激をもらうことって多いと思うんですよね。それは僕自身もそうだし、他のメンバーもそうだと思っています。学生と、MORE FREEと関わることで、良い影響をもらえる。それが1番のメリット。
そしてもう1つ。シェアハウスを運営していく上で、もしMORE FREEがいなかった時にヤモリだけでやろうとすると、問題があります。それは、ソフト面をどうするかです。
建物や設備に関しては自分たちで作れるかもしれない。そういった「空間」っていうのはハード面ですが、ソフトの部分もすごく大事。ただ単純に家を作って貸しますってだけじゃなく、「これはこういう理念のもと作られましたよ」とか、「コミュニティの人たちのルールを決めましょう」とか、「こういう人たちと交流できるような場を作ってきましょう」とかっていう、そのコンテンツが重要で、そこになってくれるのはMORE FREEなんですよ。
そういうソフト面のパートナーとしては、ヤモリにとって1番信頼できる。
もし、ここ、ハピネストの卒業生、(MORE FREEの)サービスでの入居者さんっていう共通点で、10年も20年も集まれる仲間ができたらめちゃくちゃ楽しい、幸せだろうなと思います。
——MORE FREEとハピネストの今後に関してなにかありますか。
藤澤 :
そうだね。人生において、0から1の最初の事例を作るっていうのは一番難しいわけ。どんな活動でもね。それはもう既に学生団体を立ち上げて、仲間がいるっていうところで、坂本さんが通過してきた一点だし、仲間がいたとしても形にならないことっていっぱいある中で、1個形になっている。まず形にするってことはすごく大事。だから、まず何よりも、このハピネスト1軒目を、入居者が満足してくれるものにする。
まだもう1人入居出来るからね。3部屋の居室をきちんと埋めて、いいものにするってところまでまずやりきる。
これがやり切れたら、ここでできたことがしっかりと実績になる。こういう思いで、こういう風に動いて、こんなものが実現しましたって、1個ストーリーが完結するから、そのストーリーを持って、次の展開をやっていけばいいんじゃないかな。
それで、これ(シェアハウス)を学生団体として2軒、3軒、4軒やっていくかっていうのは坂本さんたちの判断だと思うけど、やろうと思ったらできると思う。そうやっていくと、ハピネスト1軒目、2軒目、3軒目同士での交流とかもできてくるから、面白いんじゃないかなと思います。
ヤモリは、それに全力で協力していきます。
(インタビュー・坂本)
学生の訴える課題に対して真剣に向き合ってくださる姿は、今なにか挑戦したい、実現したいことがある方にとって、心を励ますものとなったのではないでしょうか。我々一同も「もっと頑張らねば!」と奮い立つ思いです。
実は、編集者である私・山川は、MORE FREE代表と中学校からの同級生であり、同じく東京に上京してきました。
東京で一人暮らしをしたい、と言い出せなかった日々を、今でも覚えています。自分のやりたいことを口に出すことに罪悪感があって、なかなか言えずにいた高校生時代。
今、この課題に真剣に向き合って解決しようと動く人たちがいるという事実に、そういう過去の自分が救われたように感じました。
さて、MORE FREEの運営するシェアハウス「ハピネスト」ですが、入居してくださる方をあと一人募集中です!(2024年5月現在)
少しでも興味のある方は、ホームページから是非是非お問い合わせください。
また、一緒に活動してくれるメンバーを随時募集しています。
興味を持ってくださった学生さん、また、活動をご支援くださる社会人のみなさまも、団体HPや各種SNSのDMを通じてぜひお声がけください!
今後も様々な情報を発信してまいりますので、次回の投稿もお楽しみに!
執筆/山川(ライター)
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